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したっぱプログラマーの日記(The diary of a minor programmer)

2006/11/27(月) 『俺の考え』を読んだ。

読書

なんか、こーいう偉い人の書いた本を読むときは、どきどきする。
なんでかっていうと、「この人はこんなに立派なのに自分はなんて駄目なんだ!」って思ってしまうからだ。
その上、著者が怒り口調で、駄目人間に説教するような内容の本だと、もう駄目。
僕のハートは、キュヒュンと縮こまってしまう。

というわけで、この本も、かなりビクビクしながら読み始めた。
なんたって、タイトルが『俺の考え』だし、高圧的な態度が覗える。

しかし、いざ読んでみると、説教じみた感じはしない。
むしろ、著者は自分の駄目な部分を認識していて、"専務のおかげで"とか"社員のおかげで"というおかげさま精神にあふれている。
なので、読んでいて、そんなにつらくなかった。

印象に残ったのは、著者が会社に来た大学出の人らにいつも言うという

「君らは、学校で機械をやったとかデザインを専攻したとか、ひとかどの専門家のつもりでいるが大学は四年といっても、一般教養科目があり、休講があり、そのうえサボったりして、結局一日七時間労働に割ってみると三ヶ月かそこら工場に通った程度だろう。全然学校に行かない人より、学校に行った人の方が早いのは事実だが、長い人生のマラソンで、それをそのままゴールに持ち込めると思うのは間違いだ。」

というセリフ。
著者は、そう言うけれど、自分が会社に入ってからの成長スピードと、大学or大学院にいたときの成長スピードと比較してどうだろうなぁ?っと思う。
まぁ、単純に比較はできないけれど…。

それよりなにより、
>長い人生のマラソンで、それをそのままゴールに持ち込めると思うのは間違いだ。
というセリフに励まされた。

裏を返すと、長い人生、これから頑張り続ければ、先を走っている人に追いつくこともできるってことだ。
そう思うと、少し気が楽になりました。


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