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したっぱプログラマーの日記(The diary of a minor programmer)

2006/08/15(火) 『決断力』を読んだ

読書

羽生善治『決断力』を読んだ。
会社の先輩がお勧めしていたので、読んでみた。
夏休みは、文学漬けの予定だったのだが、早くも飽きて、大好きな新書系に逃げ込み。

内容は、羽生さんが将棋をやってきて、学んだこと、考えていること等をまとめたもの。『決断力』と銘打っているが、内容は決断力に関するもののみにあらず、『集中力』についてとか、『才能』についてとか、多岐にわたる。

最近、新書を読むときは、心の琴線に触れたところにボールペンで線を引きながら読んでいるが、その中の一つに、

『リスクを背負って決断を下す人が育たないと、社会も企業も現状の打破にはつながらない。』

という言葉があった。
このようなことは、他の場所でもよく耳にする。
実際、『リスクを背負って決断を下す人』の下で働きたいと思うし、自分が偉くなったら、そういう人間でありたいと思う。
しかし、僕の人生経験上、あまりこういう人に出会ったことが無い。

『部下の手柄は自分の手柄。部下のミスは、部下の責任。』

っていうように『リターンは自分。リスクは部下。』っていう人が意外と多い気がする。
それでも、なんとかやっていけてたりするので、ある程度のカリスマというかオーラがあれば、『リスクを背負える度量』みたいなものがなくても、やっていけるのかなぁっと思った。

また、

『報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。』

っという一言が、印象に残った。
毎日英語勉強したのに、TOIECの結果、20点下がってたけど、あきらめん!
っと心をあらたにしました。

しかし、この本、先輩も感想で述べていたのですが、無理やり将棋とビジネスを結び付けようとしていて、気持ち悪い部分が多い。

例えば、
・事前の研究が万全な人は、私にとって手ごわい人だ
という章において、羽生さんは将棋の対局における事前準備の重要性を語っているのですが、そこから、
『ビジネスの世界も市場環境は常に変化している。たとえば、M&Aでも…』
と述べ、M&Aでも、事前の研究って重要だよね。っていう結論に導いている。

そんなに強引にM&Aと結び付けなくても…って思う。
そういう、応用は読者一人一人に任せていいのではないかなと。
たいてい、章の終わりに、このような『ビジネスに適用するとこうなります。』っていうのがあって、ちょっと、くどいように感じました。

1: ゆっきー 2006年08月16日(水) 午後8時35分

わけんって「決断力」ありそうだよね。
イメージだといらないものとか、ばしばし切ってそう(良い意味だよ)

2: わけん 2006年08月16日(水) 午後10時54分

ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいよ。
しかし、レストランで注文するときは、優柔不断で、なかなか決められなかったりします…。


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