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したっぱプログラマーの日記(The diary of a minor programmer)

2006/08/07(月) ダヴィンチコードを読み終えた。

読書

上巻の勢いに乗って、中、下巻と、瞬く間に読み終えた。
正直言って、中、下、と行くにしたがって、上巻を読んでいたときの興奮は薄れていった。
前半部の方が、謎解きのテンポが良かったような気がする。
それとも、単に読み疲れただけかな?

最後に出てくる、ニュートンに関わる暗号は、中学生でもわかりそうなのに、解けなかった。
うーん、悔しい。

ところで、この話を読んで、カトリック教会は、キリストを神聖視するのに躍起になってることを知ったのだが、
僕としては、別に、キリストが、神でも、人でも、人に役立つことを述べているなら、どっちでもいいのにーっと思ってしまう。

キリスト教の本質は、キリストが、神であるか、人であるかにあるのではなくて、その教えにあると思うから。
もっというと、教えを信じて行動することにより、より良く生きることができることこそが本質であると思うから。

僕は、キリスト教を、ちゃんと勉強したわけではないので、あまり大きなことを言えないけれども、著作物とかにでてくるキリスト教の信者の人は、その教えを守ることによって、良い人生を歩んでいるように見える。っていうか、『塩狩峠』の主人公がそう思えた。

あと、個人的に、ビジネス書の類が、キリスト教的思想を帯びているように思えるのも、キリスト教の教えがビジネスの場でも有効だからなんではないかと思う。

だから、キリストが、神だの、人だのなんてのは、ささいなことなんではないのかな?っと思ってしまう。
ってこんなこと言ったら、怒られるだろうか。

1: ちー 2006年08月08日(火) 午後11時09分

うーん、上手く説明できるか分からないけど…。
(そして、こういう流れを知ってたらごめんなさい。「ダ・ヴィンチ〜」に書いてあったっけ??」)

信徒にとって、避けて通れない「最後の審判の日」。その時に確実に天国に行けるには…。(天国に行く事が結果としての「原罪からの救い」になる)
(ユダヤ教やイスラム教なんかで)地獄に行かないで済む、唯一の方法は、神の命令どおりに生きること。でも一般の人々は神の声を聞けないから、それを預言した「聖書」をすごく大切に扱ってる。

でも、キリスト教はキリストを信じれば地獄へ行かなくて済む、という方法を編み出したのね。
(長い一生を神の命令通りに生きているか心配しながら過ごすより、キリストの言うこと聞いている方が楽チンだし。で、キリスト教は大膨張したワケだけど…)

でも来るべく「最後の審判の日」よりずっと前にキリストが、人間に天国行きを保証してしまうと、「絶対神」の存在が危うくなっちゃう。
本来「絶対神」が判断するべき事だから。

それで生まれたのが「三位一体」説。
絶対神を父、キリストを子、それに聖霊(天使のようなもの)をそれぞれ同格、存在として一つとする教義。

その絶対神と同格のキリストが「人」として同格だとやっぱり大変な事になるんだよね。
(「最後の審判の日」の天国行きすら危うくなっちゃう)

って事で、敬虔なカトリック信徒の方たちは混乱しているんだと思うけどな。

何か余計なお世話的な上に長くなってごめんねー。
何かわけんのさんの日記のレスにあうかも微妙…。
でも私も無宗教だから、特に人でも神でも良いんじゃないって感じデス。
それよりマスコミのあまりの幼稚な分析の方にうへぇって感じました(爆)

2: わけん 2006年08月08日(火) 深夜1時39分

丁寧な説明ありがとう。
うんうん。なんか、遠い昔、学校の授業で、そんなのを習った気がする。

天国というものの存在だとか、原罪からの救いとかを信じている人にとっては、キリストが人だと大変になるってことが、よくわかったよ。

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思ったのは、そもそも宗教って、その宗旨を理解し実践することで精神の充実を図るっていう部分が本質で、天国とか、救いとか、神とか、ってものは副産物的なものなんではないかなぁっということ。
なので、それら副産物を餌にして信徒を集めるような宗教ってどうなの?って思うし、神と言われてたものが人になっただけで、焦る信者もどうなのかなって思う。

個人的には、神どうこうとか、天国どうこういう話になってしまうと、いかがわしい感じがして、せっかくキリストが良いこと言ってても、素直に受け入れられなくなってしまう。

んなので、「キリスト=人」説が勢いを増してくるなか、今後 、キリスト教が生き残るためには、神とか天国とか主張するのをひかえて、「聖書の教えは、ビジネススキルとして役立つ!」とか「EQ向上!」とか謳って、新規ユーザーを獲得していったらどうか?とか思いました。


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