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したっぱプログラマーの日記(The diary of a minor programmer)

2006/07/26(水) 『すべてがFになる』を読んだ。

雑談

著者が工学部助教授というところに、興味を惹かれて読んだ。
率直に言って、おもしろかった。

著者の森博嗣助教授の傍ら、多くの小説を出している。
こんなやってて、助教授職の方は大丈夫なんだろうか?っと他人事ながら心配してしまう。
っと思ったら、2005年3月に名古屋大学を退職なさったそうな。

最初のページに『オブジェクト指向システム分析設計入門』からの引用があるのが、またいい!プログラマーな読者は、皆ここで食いついてしまうだろう。

推理小説なのだが、謎解きうんぬんよりも、登場する天才達のセリフが面白い。
例として、印象的だったのをひとつ挙げると、

「日本では、一緒に遊ぶとき、混ぜてくれって言いますよね。
混ぜるという動詞は、英語ではミックスです。これは、もともと液体を一緒にする時の言葉です。外国、特に欧米では、人間は、仲間に入れてほしいとき、ジョインするんです。混ざるのではなくて、つながるだけ…。つまり、日本は、液体の社会で、欧米は固体の社会なんですよ。…(続く)」

非常に、おもしろい考察だなっと思いました。
このような、民族の精神構造が言語に表出しているのを、ずばっと言われると気持ちいい。
その他にも、いろいろと、大好きなセリフがいっぱい。

1: mynz@middle east 2006年07月29日(土) 午後5時56分

自分もつい最近「F」を読んだよ。といっても二回目だけど。
初めて呼んだのは高校生の時。当時、ミステリにはまっていた自分は、京極夏彦とならんでよく読んだ。二つとも刊行が早くてね。

当時、今もそうだと思うけど、読者は理系男よりもずっと女性の方が多いと思うよ。

当時のツテで京大のミス研に筆者の森が招待された時一緒に連れて行ってもらったんだけど、ガッツリ理系研究者です、って感じのどちらかといえばオタッ気ものったおっさんでした。ミス研の集まりなのに(きっとわざと)自分の研究の話だけを延々。いかにその研究分野で自分が貢献しているかをたらたらと。
「自分が今死んだら、この研究分野は世界的に10年衰退する」って言い切ったのが印象的。
まぁ、ちゃっかり本にサインもらったけど。

2: わけん 2006年07月29日(土) 午後11時57分

一言で言うと、森氏は友達には、なりにくいってこと!?

読者に理系男よりも、女性の方が多いとは、知りませんでした。
女性は、頭のいい男にラブってこと?

ちなみに、僕は、四季博士萌えでした。

3: わけん 2006年07月29日(土) 深夜0時04分

というか、middle eastから書き込めるんですね。もちろん、middle eastからの書き込みは、初です。
びっくら!


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