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したっぱプログラマーの日記(The diary of a minor programmer)

2006/07/01(土) 読書法の提案

読書

今日、友人と話したときに、効果的な読書法の話になった。
友人は、読書法に関する本を2冊読んだそうで、そこに書かれていたことを、簡単に言うと、以下のようになるそうだ。

1、
客観的に重要な点と主観的に重要な点をわけるべし。
そのようにすると、後から、そのページを読み直したときにも、理解がしやすい。
そのために、色の違うペンを用意し、重要箇所は、主観的に重要な点と、客観的に重要な点で、色分けして線を引くべし。

2、
ページの上の角を折る。
しかし、読んでる最中には、重要に思われても、読み直したら、さほど重要ではなかったということは、多々ある。
そこで、読みおわった後に、上の角を折っておいたページを読み直す。
読み直した後でも、やはり重要な点だと思ったページは、下の角を折る。

3、僕の方法
自分は、単に、面白いって思ったページでは、上下かまわず、てきとーに角を折るのみ。

1の方法に関しては、ペンを持ち歩くのがめんどくさい。本を読んでいるときのリズムが崩れる等の理由で、僕的に却下。

2の方法に関しては、読んでるときのリズムは崩れにくいけど、主観的に重要な点と、客観的に重要な点は区別されない。

これらの話を聞いて、折衷案はないかと、考えたすえに、僕の提案するスタイルは、こんな感じ↓。

主観的に面白かったページは、上の方の角を折る。客観的に重要だろうってところは、下のほうの角を折る。
これなら、主観的に重要な点と、客観的に重要だと思われる点も区別しておけるし、読んでるときのリズムも、あまり崩れないだろう。

みなさんの、おすすめ読書スタイルがあったら、教えてくださいましm(_ _)m

1: mynz 2006年07月01日(土) 深夜3時28分

先生質問!
客観的に重要な点と主観的に重要な点を分ける理由は何でしょうか?
もっとも、読書体験において客観の確保が何を意味するのか分からないッス。

自分もペンを片手に読書は難しい。そもそも読み返すことはないから角を折るなど印をつけることもほとんど無いけどね。主な調達元がほとんど図書館だから印を残すことが不可だし、期限もあるからさくっと読んで終わり。まぁ、小説がほとんどだからね。どちらかというと数とかレンジを重視。

洋書の場合はちょっと違うけど。

ちなみに今読んでいるのは歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」。技術本は「joel on the software」が半分ほど。確かに後者は何らかの印が有意義かも…。

2: わけん 2006年07月02日(日) 午後0時18分

>客観的に重要な点と主観的に重要な点を分ける理由は何でしょうか?
>もっとも、読書体験において客観の確保が何を意味するのか分からないッス。

僕も、実は、何で重要なのかは、いまいちわかってません。話を聞いた友人曰く、それらを分けることによって、その本に対する理解が深まり、また、読み直したときに、頭を整理しやすいということだったと思います。

>読書体験において客観の確保
これは、推測なんですが、客観的に重要な点、っていうのは、筆者の主張が端的にあらわされている点ということで、主観的に重要な点というのは、個人的に好きな点って言うことだと思います。

っといっても、イメージしづらいので、例を挙げると、ピープルウェアを読んでいた折、以下のような文章がありました。

『100人に「どの組織、文化、国家が、品質の高いことで有名か?」と質問したとする。今日ではおそらく大半の人が日本と答えるだろう。別の100人に「どの組織、文化、国家が生産性の高いことで有名か?」という質問をしたとする。やはり、ほとんどの人が日本と答えるはずだ。』

この文章は、この後、「価格と品質とは、必ずしもトレードオフの関係にあるわけではない。むしろ、品質目標を高い位置におくことが、結果的にコスト低減につながる。」という主張につながっていきます。おそらく、客観的に重要な点は、その部分でしょう。

しかし、個人的には、日本という国が、外国から「高品質、高生産性で一番の国」っと見られているということ自体が、驚きだったので、その部分に印をつけました。

何はともあれ、その友人が読んだという本2冊を読んでみて、再考しようと思います。

3: mynz 2006年07月02日(日) 午後4時22分

律儀に回答ありがとう。なんとなく分かってきた。

「重要」っていえば誰がそう判断するのか対象者が必要だけど、それを意識するのは「わたし」か「あなた(筆者)」の二者。普通、「私と筆者」だけの世界である読書に第三者は現れない。言うならば「客観的に重要」なんて言い回しはありえない。いや、理解しにくい。

つまり、その友人の読んだ本が提唱するテクニックとは「根拠のある客観的データ(脱主観)」と「筆者の主義・主張」を切り離せってかな。

その場合、その2つは1ページ内にも入り乱れるだろうから、2色のマーカが必要になるね。

ピープルウェアの例でいえば、その引用部分『ほとんどの人が日本と答えるはずだ』はすべて筆者の主張。客観性が無いことを見抜け、ってことだろう。そして結びの「価格と品質とは、必ずしもトレードオフの関係にあるわけではない」の部分も、客観的なデータがどれほど織り込まれて結論に到っているのか、どれほど脳内主張で構成されているのか見極めてみようっていう試みになると思う。

もう一度繰り返すけど、わけんが引用部分を「重要」と想ったならそれは「わけんの主観」でしかありえないよ。それに筆者の意図としてそう思わせようという意図があろうが、なかろうが。字面を追って作者の意図通り改まって読もうとする態度は読解力の向上に繋がるとは思うけどね。

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#まぁ、自分は「読み返さないことを前提」読書法が最強だと提唱 

あ、あと、あっちのアノ文の更新チャックしました。乳。

4: わけん 2006年07月02日(日) 午後6時57分

>あ、あと、あっちのアノ文の更新チャックしました。乳。

あっちのアノ文を、今回のように、ことあるごとに変更していけたら、いいなぁっと思ってるのですが(その人の評価って、その時々によって変わるものだし…)、なかなか腰が重くて…。

これからも、重い腰を動かす体力がたまったら、更新してきます。


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