お金を銀行に預けることのリスクを語り、銀行以外の投資方法について語り、それだけにとどまらず最終章で資本主義の矛盾について言及しているのが好印象でした。
その最終章で、「社会責任投資(SRI)」という考え方を知りました。これは、企業が儲けているかどうかを基準として投資するのではなく、その企業が社会的責務を果たしているかを元にして投資判断をするという考え方です。要は投資によって、その企業の信任、不信任を表明するということですね。そのような考え方を この本で初めて知りました。
これによって完全に資本主義の矛盾を打開できるというわけではないですけど、ひとつの考え方として面白いなぁと思いました。