▼ 2006/10/25(水) だいぶ遅れて『国家の品格』を読んだ。
【読書】
寸ごく簡単に要約すると、
論理や、効率なんてたいしたものではない。文化や伝統や情緒が大事。
以前の日本は、文化や伝統や情緒を大切にしていた。しかし、近年、経済発展を求めるあまりに、文化や伝統や情緒をないがしろにしてきた。
その結果、国家としての品格が失われてしまった。
っということらしい。
いろいろと、うなずけるところ、うなずけないところがあったのですが、すぐには、うまく文章にまとめられない。
また、そのうち。
とりあえず、おもしろかったのが、
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
この句を聴くと、日本人なら、個人差はあれど、だいたい
「静かな池に、ぽちゃんっと蛙が飛び込んで、池に波紋がほわーって広がっていく」
といったような情景をイメージする。
しかし、日本以外の多くの国の人は、この句を聞くと、古い池に蛙がドバドバッっと集団で飛び込む様を思い浮かべるらしい。
この部分を読んだとき、ブッと笑ってしまった。
日本人の感性って希有なんだなぁっと思いました。
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1: mynz 2006年10月27日(金) 午後8時11分
自分も最近たまたま件の本を手にしたので、少し読み勧めているところ。
キチンとした感想もそのうち書けたらと思うけど、軽く感触か述べると、随分大雑把な国家論な感じ。
自分も現在進行形で海外に住んでいるから気持ちとしては共感する部分も多々あり、筆者がその思想にいたるプロセスなども想像が想像がつくのだけど、ちょっとお粗末な部分や花に付く部分が多々アリ。
本職が数学者だから、もしくはだからこそあれほど大胆に国家論を語れ、自分はそう思うと言いきりができるのかもしれないが、その素人臭さは文章に強さを与え、普段平凡に暮らしている国民も少しそのことについて考える機会を得られるのなら価値があるとおもう。
真に受けるには危ういが。
2: わけん 2006年10月27日(金) 深夜1時04分
>mynzさん
感想ありがとうございます。
僕も、なんか鼻につきました。
特に、著者の大胆な語り口が、なじめなかったです。
けど、本の内容的には、良い刺激にはなりました。
論理と効率を重んじて生きてきた僕にとって、著者の考えは異質であり、新たな視点が僕の中に加わりました。